オリパ問題で紙屋の危機!?
あけましておめでとうございます(15日遅れ)
ないとうです。
新年初の更新なのになんつうタイトルなんやこれ。
今回は色々と話題になってるオリパ問題に関しての事実関係と所感、合法オリパの作り方に関して書いていこうと思います。
そもそもなぜ今回この話題を取り上げたのか?
と思う方いらっしゃると思います。
最近ってかこのブログ基本的にWIXOSSの事しか書いてないような感じですが、ないとうは根っからのカードゲーマーでありながら、カードゲーム界の抑止力(自称)でもあるため業界の危機となれば自動的に召喚されるのです。ないとう、動きます。
が、抑止力(自称)でも自分に危機を救う能力はありません。なのでみんなにどれだけの事が起こっているのかを知ってほしくてカタカタと文字打ってる次第です。みんながんばれ頼んだ
本題に入る前に、先に書いておかなければいけないことがあります。
①ないとうは法律に詳しくない
②ないとうはオリパ云々に関してどこかを非難する気はない
③ないとうの記載している事が間違っているときもある
てな感じ。よろしくね。
あじぇんだ
まずはじめに
事の発端から記載していきましょう。
2020年1月7日に、国際カジノ研究所所長の木曽崇さん(以降は木曽氏と記載)のツイートにより問題が提議されました。
https://twitter.com/takashikiso/status/1214290421070745600?s=20
(元ツイート)
まだこの頃は周りにヤバさが周知されていない印象でした。
むしろ外野が何言うとるねん!みたいな声もありましたね。
で、1月12日に木曽氏のブログ、動画にて言及。
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/10172548.html
(カジノ合法化に関する100の質問「オリパ賭博?トレーディングカード業界の闇」へ遷移)
https://www.youtube.com/watch?v=AS_c41oN6n8&feature=youtu.be
(youtube「それって違法賭博?!トレカショップのオリパがヤバイ!」へ遷移)
ここで最も重要な部分はブログ内にある通り、
『一連のオリパ売買の中で最も法的リスクが高いと言えるのが、オリパ販売とトレカ買取がセットになり、まさに「現金の獲得を争う」ことが目的となってしまうような状況。もはや「オリパ賭博」とでも名付けて良い様な状況が、既に業界の一部で始まってしまっておる状況であり、その様な最もリスクの高い象徴的な事例を、今回冒頭でご紹介した私のyoutubeチャンネル側で解説させて頂いておるところ。』
(カジノ合法化に関する100の質問「オリパ賭博?トレーディングカード業界の闇」より抜粋)
という点です。
木曽氏のyoutube動画「それって違法賭博?!トレカショップのオリパがヤバイ!」をご覧いただくと大体わかると思います。
その象徴的な事例というのが、
シモカワチャンネルさんの「【デュエマ等】『1週間1万円オリパ生活』毎日当たったカードのみで"一週間生活"してみたwww【神企画】」という動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=Pv1HPn1sUps
(youtube 「【デュエマ等】『1週間1万円オリパ生活』毎日当たったカードのみで"一週間生活"してみたwww【神企画】」へ遷移)
この動画の何が問題かというと、
1万円分オリパを買い、その中身を買った店で売却し、そのお金をその日の生活費とする。という企画そのものです。
これが賭博にあたるのではないかということですね。
で、その延長でオリパという存在自体が今けっこう危ないんじゃないかというお話です。
※間違ってるよ!と思う方は是非ないとうのTwitterまでお知らせください→@NaITE_7110
具体的にどこが問題か
この「問題」はひとまずオリパより先にシモカワチャンネルさんの例の動画に関して考えていこうと思います。
とはいえ、法律に詳しいわけではないのでその辺のはWikipedia先生から抜粋します。間違ってたらすみません…。
①賭博罪?
木曽氏の動画でも触れられていますが、企画そのものですね。さっきも書いたわ。
さて、では「賭博」とは何なのか。Wikipedia先生~!
『賭博とは、金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである。金銭や品物などの財物を賭けて、(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けた方は賭けた財物を失い、勝った方は(なんらかの取り決めに基づいて)財物を得る、と言う仕組みの遊戯(ゲーム)の総称である。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AD%E5%8D%9A#cite_note-koujien-1
(Wikipedia「賭博」より抜粋)
で、企画そのもののルールはこんな感じでしたね。
オリパの殆どは当たりとハズレが存在し、当るとオリパ代の数倍、ハズレるとオリパ代の数分の1程度の価格のカードが封入されている仕様です。
それを換金するわけなので必ず損得が発生しますね。
さらにランダムなので偶然性があります。
まぁ私は怪しいと言われてもしょーがないかなという感想です。
みなさんはどう思いますかね?
②一店方式?
んで、もう1個ルールがありましたね。
これは私のリサーチ不足ではありますが、賭博関連のものではヒットするものを見つけられませんでした。 悲しい…
しかし、パチンコ等の遊戯機関連でこれは怪しいのでは?と思うものを見つけました。
「 三店方式 」
『三店方式(さんてんほうしき)とは、日本のパチンコ店で行われている営業形態である。
パチンコ店・景品交換所・景品問屋の3つの業者、および、パチンコ遊戯者が特殊景品を経由することで、違法性を問われにくい形でパチンコ玉の現金化が行われる。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%BA%97%E6%96%B9%E5%BC%8F
わからない人のためへ→端的に言えば、パチンコ屋の玉を換金するシステムです。
ではなぜパチンコ屋が玉を直接買い取ってはいけないのか?
Wikipedia先生は以下のことも記載してくれていました。
『パチンコについては特に風俗営業法第23条(1984年8月の風俗営業法改正で制定)により遊技場営業者に以下のことを禁止させている。
1.現金又は有価証券を賞品として提供すること
2.客に提供した賞品を買い取ること(いわゆる「自社買い」)
3.遊技の用に供する遊技球等を客に営業所外に持ち出させること
4.遊技球等を客のために保管したことを表示する書面を客に発行すること』
法律違反になっちゃうわけですね。
なのでパチ屋は、1.と2.を回避するために特殊景品を交換し、別の換金ショップで換金させるわけですね。
カードショップが風俗営業法に引っかかるかどうかとかよくわかりませんが、これ見るとオリパ買った店に買い取ってもらうのが結構怪しいって思うのは私だけでしょうか。
みなさんはどう思いますかね?
※間違ってるよ!と思う方は是非ないとうのTwitterまでお知らせください→@NaITE_7110
何がどう紙屋の危機なのか
さて、ここからが本題です。
結論から言うと、オリパが絶滅すればカードゲーム業界が衰退します。
何を言うとるんや?こいつ違法オリパ加担者か?と思ったかもしれませんが、これ風が吹けば桶屋が儲かる的な巡り巡るとこうなるよみたいなやつなので順番に説明します。
①オリパ需要&供給UP
昨今空前のオリパブームです。というか、ブームでした。この問題が起こるまでは。
正確な時間はわかりませんが、おおよそ3年前くらいからyoutubeなどでオリパを開封するyoutuberが現れたと記憶しています。
その当時はまだ今のような1万円以上のオリパなどほとんどなく、300円~1000円くらいの低価格オリパが主流でした。
しかし時は過ぎ、オリパは売れる!と判断したカードショップが軒並み高額オリパを作成、プレイヤーはより刺激を、youtuberはより撮れ高を求めて高額オリパを購入するようになりました。
と、まぁこのように時と共に需要と供給が上がっていったわけですね。
ついこの前までオリパ開封動画は大人気コンテンツでした。ショップは売れる、youtuberは撮れ高がある、視聴者はオリパのリサーチができるみんなハッピー!ホンマか?
②カードショップ危機の救世主
最近はシングルカードの購入は通販やフリマアプリの利用がメインになった層が多くいると思います。安いし。楽だし。
当然、そんなん流行るとカードショップは大痛手です。通販でしかも人気のあるやつしかシングルカード売れないじゃん。通販やってないとこなんてもっと厳しいじゃん。
そんな中で、オリパは有効な販売方法なわけですよね。パックという形式にして店のカードをバランスよく売ることができる。目新しさで新規客の獲得に繋がる。
まさに救世主であったと言えるでしょう。言いすぎかな。
③カードよくわかんない人でも作れる
オリパは特性上、人気のあるカード何種かとその他ハズレを用意しそれを既定の金額内に収めれば誰でも作ることができます。
つまり、カードの知識のない店員さんや地方のカードショップですらないお店レベルでもオリパを作ることができます。
これによって普段シングルカードが売れない店やカード販売に力を入れていないお店でも売り上げが見込めます。すごいね。
この①②③が合わさり、現在オリパだけでも結構な売り上げになってるはずです。まぁ実データなんてないので「ふーんそうなんだへー」くらいの気持ちでいてください。
というか、オリパがあるから存続できてる店とかあるんじゃない?知らんけど。誰か調べてくれ
ででで、今回の件ですよ。
『賭博とは、金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである。金銭や品物などの財物を賭けて、(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けた方は賭けた財物を失い、勝った方は(なんらかの取り決めに基づいて)財物を得る、と言う仕組みの遊戯(ゲーム)の総称である。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AD%E5%8D%9A#cite_note-koujien-1
(Wikipedia「賭博」より抜粋)
さっきも書いてありましたね。
気になるのはここです。
「金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである。」
また繰り返しですが、
オリパの殆どは当たりとハズレが存在し、当るとオリパ代の数倍、ハズレるとオリパ代の数分の1程度の価格のカードが封入されている仕様です。つまり金銭価値的には損得が発生します。ランダムなので偶然性があります。
現在のオリパそのものが怪しくない?
ということですね。
新品パックを買って売るのは?
という意見が出そうですが、
そもそも新品パックは木曽氏のツイート通り製造コストの観点から「全て同価値」、
もしくはメーカーがそもそも相場を定めていないのでまぁ言い訳はできます。
現在のオリパが仮に違法だとなってしまった場合、
当然オリパ販売ができなくなります。
そうなることによって痛手を負うショップは多いと思います。
場合によっては存続できないショップも…?
カードショップの減少はカードゲーム業界の衰退に繋がります。
つまり、このままオリパが絶滅するとカード業界が危険!ということです。ご理解いただけましたでしょうか。
どうやったら合法オリパが作れるか
木曽氏の動画内では以下の3点が大まかな賭博罪の基準だそうです。
①偶然性
②財物や財産上の利益
③得喪性
この3つに該当すれば賭博罪となる可能性が高いそうです。
ではオリパに置き換えてみましょう。
①偶然性 ×
オリパはランダムです。偶然性アリアリです。
②財物や財産上の利益 ×
これは店、購入者どちらかがという意味なので絶対利益出ます。はい。
③得喪性 〇
得をする、損をするどちらか一方のみであれば可能。
であれば、購入した金額以上のものが必ず入ったオリパを作れば合法なのでは?
これについては自称業界の第一人者である池っち店長氏も言ってました。
https://twitter.com/ikettitencho/status/1216559087418130433?s=20
(元ツイート)
って店と結託したyoutuberは今回の件関係ないやろ!!!
というよりも自称業界の第一人者なのに随分とゆる~い切り口だなとは思いました。いつものオタクや遊戯王にキレ散らかしているキレは何処へ行ったのやら…まぁ問題が問題だから慎重になるのも無理はないとは思います。
に対して木曾氏の回答はこの通り。
https://twitter.com/takashikiso/status/1216582142945136641?s=20
(元ツイート)
店と結託したyoutuberはノータッチ。そりゃそう。
とはいえ、オリパを作る道はできそうです。
原価率はしんどいかもしれませんが、是非とも全国のカードショップには頑張ってほしいです。
おわりに
如何でしたでしょうか。
結構話題になってると思うのですが、なんかTwitter見てたら「指摘されるまで違法じゃない」とか「このコンテンツで食ってるやつのこと考えろ」とか「賭博とTCGプレイヤーなんて切り離せる訳ないだろ」とかそんなツイートを見ることがあります。
木曽氏のような第三者が見て違法そうだなと思われこのような事態に発展しましたが、内部から見て気付かない、気付きたくないという気持ちは若干わからんでもないです。
しかしながらやはりオリパ熱はエスカレートし過ぎたのかなとは思います。一度ここで全国的に健全なオリパになってもらってカードゲーム業界をより良いものにして欲しいです。
実際、もう対策を取っているショップも多くあるみたいですね。良きことだと思います。
今回はあまり楽しい話ではなかったと思いますが、最後までご覧いただきましてありがとうございました。
力の無い抑止力(自称) は皆さんの良きTCGライフを応援します。
賭け事は合法的にほどほどにな!